特別講演『犬(シーズー)椎間板ヘルニアに対するBReINの臨床』
旧BFIにおいて、犬のてんかんを完治させて以来、散発的に犬の治療を請け負ってまいりましたが、今回はHNPの診断を受けた犬の脱力跛行が改善したのを受けて、犬HNPの真の病態に迫ります。
これを知ることで、ハード論の論理的脆弱性ならびに「人間も犬も基本的に同じである」ことがお分かりいただけると思います。
特別講演『医学部のカリキュラムに「認知科学」を導入すべき最大の理由~医療費削減を促す言葉の力~』
医療リテラシーの高い患者あるいは認知的柔軟性の高い患者にあっては、セラピストが開示するソフト論に素直なリアクション(ハード論バイアスに陥ることなくニュートラルな思考ができる人)が存在します。その象徴的な二症例について解説します。
症例①は肩の激痛と顕著な可動域制限を訴えて整形を受診し、石灰沈着性滑液包炎と診断されたケース(肩に石ができたと説明された患者)で、当方の「レントゲンに映った石と痛みは無関係なのでご安心ください」という説明を聞いて、3日後に痛みが消失し、可動域も完全に回復。
➡当会が唱えるハードペインの激痛3要因「破れる・詰まる・捻じれる」を踏まえ、同じ石灰沈着でも、尿道結石のように通過障害(詰まる)があれば激痛となり得るが、関節内にあっては何らの通過障害も起こり得ない。炎症動態においてもX線画像はこれを描出しないのであるから、赤沈やCRPを踏まえた診断でなければならない(しかしほとんどの現場は画像だけを根拠に診断を下している)。当会が教科書を書き換えるべきと主張する所以である。
症例②は左上肢の痛みとしびれを訴え、整形で頚椎症と診断されたケース。転職に伴う甚大なストレスを1年前に経験したものの、「現在ストレスは一切ない」と言い放った患者に対して、当方がある可能性を口にしたところ、激しく頷いて「なるほど、よ~く分かりました」と安堵の表情を浮かべ…。当日詳しく解説します。
特別講演『膝関節水腫に対する着脱式テーピング』
関節水腫に対して、当会は基本的にニューロフィクス(三上式プライトン固定)を推奨しておりますが、条件次第では着脱式テーピングも適応となり得ます。
たとえば急患対応時など、時間的な制約があってプライトン固定を作成しづらい場面…。応急手当(時短テクニック)としてテーピングを施し、再診時に、経過が良ければ画像のような着脱式に作り替えてそのままフォローすることができます。当日はその詳細について解説します。
特別講演『弾発股の臨床~傾聴カウンセリングの底力~』
「立ち上がったり、歩いたりすると股関節がピキピキと音が鳴って、とても不安です」と訴えてきた患者。整形でレントゲン、MRI検査、変形性股関節症の診断…、とハード論の泥沼に嵌まり込んでいくなか、粘り強い傾聴姿勢によってメタ認知が促された結果「なんだか気持ちが楽になりました」と。そして症状が完全に消失。
ハード論の闇を物語る弾発股について詳しく解説し、COSIAの真髄についてお話いたします。
特別講演『受診後に自宅で下痢をした患者が施術との因果関係を問いただすメールを送ってきた~はたして我々はどのように対応すべきか?~』
ちょっと想像してみてください。「先生の施術で下痢をしました。どうしたらいいですか?」というメールが届いたら、あなたならどんな返信をしますか?今回は実際のメールのやり取り(スクショ)を紹介しつつ、セラピストにとっての危機管理の在り様について解説します。
特別講演『クロスモーダル研究の最前線~当会が提唱する「互感」の妥当性ならびにこれが暗示する無限の可能性~』
先般放送されたNHKの番組を供覧した上で、COSIAの中核理論である「痛みのクロスモダリティ仮説」を振り返りつつ、クロスモーダルの最新知見について解説します。認知科学と医療の融合を考える上で、絶対に欠かすことのできない極めて重要なバックボーン、必聴の講義です。
特別講演「セラピストのマネープラン(第2回)」
『モデルR&モデルSに続く新たな概念「モデルT」とは何か~株式投資やFXの真髄はまさしく認知科学統合アプローチ(COSIA)!~』
NISAでの運用に象徴される長期保有の次元ではなく、デイトレードやスイングなどの短中期の投資スタイルは初心者にとってハイリスクであることは言うまでもありません。しかしCOSIAを極めた医療者にとっては、実はそのハードルが極めて低くなることが分かりました。
セラピストの資産形成を考える上で、本業だけで積み重ねるスタイルと、株やFXを同時進行させるスタイルを比較した際、後者では億単位の年収が現実味を帯びてきます。しかも、その可能性を最大限に高める要素として、認知科学が必須であること、投資と脳の関係について熱く語らせていただきます。
本講義を聴くことで、総合臨床や統合療法を実践するセラピストは、実は資産形成において最も重要な要素、トレーダーにとって欠かせない資質を既に獲得している、すなわち極めて高いアドバンテージを持っていることがご理解いただけると思います。
逆説的には、認知科学を知らない投資初心者は非常に危険であり、猛獣の群れに裸で突っ込んでいくようなものです。換言すれば、認知科学を学んでいる臨床家は投資家としての才覚を兼ね備えていると言えます。
当日プログラムは予告なく変更されることがあります。