◇BFI基礎講座(午前の部)
『BFIファーストステップ〜はじめの一歩〜』

《BFI基礎概論》
  第1章「科学とは何か」
      ・カールポパーの反証可能性と再現性
      ・個体差を想定しない西洋医学vs個体差を想定する東洋医学
      ・フレンチパラドックスと医学成書 
  第2章「画像診断の錯誤とハード論の混沌」
      ・EBMと整形外科アイデンティティ(Orthopaedicsの起源)
      ・視覚優位の霊長類が抱えるハード論バイアス
      ・ゆるぎなきハード論優位とその未来
  第3章「認知科学に基づくソフト論の勃興〜認知革命〜」
      ・脳科学&認知神経科学から“認知科学”の時代へ
      ・痛み記憶の再生理論(脳?or脊髄?)
      ・脳機能イメージングの功罪とソフト論の統合
  第4章「疼痛概念のパラダイムシフト」
      ・ソフトペイン&ハードペイン&ハイブリッドペイン
      ・神経障害性疼痛という虚構と製薬業界
      ・ギックリ腰=急性ソフトペイン(脳自衛システム)      
  第5章「運動器プライマリケアとリハビリテーション医学」
      ・外傷管理の基本原則
      ・脳膚連関とソフトペイン
      ・『“マイナス→ゼロ”の脳関節連関』と『“ゼロ→プラス”の脳筋連関』
  第6章「チキンオアザエッグ(筋肉と脳、どっちが先?)」
      ・筋トレ耐性を持たない脳(CRPSタイプの人々)
      ・ソフト論系の視点(脳地図の可塑性と脳疲労)
      ・ハード論者の見方(フレイル&ロコモ&サルコペニア)
  第7章「脳の情報表現」
      ・Dヘッブ(セルアセンブリ)とRメルザック(ニューロマトリックス)
      ・WGペンフィールドとBリベット
      ・Rペンローズ&Sハメロフ(量子脳理論)とGトノーニ(Φ理論)
  第8章「安静時広域神経ネットワーク群」
      ・無意識(潜在意識)下情報処理とマガーク効果と共感覚
      ・デフォルトモードネットワーク(DMN)境界意識理論
      ・脳疲労とDMN とレジリエンス
  第9章「介入対象」
      ・保育および教育
      ・医療および看護
      ・労働および介護
  第10章「発達個性」
      ・オーティズム(自閉症)とティピカル(定型発達)
      ・ASD~ADHD~LD
      ・HSP/HSCにおける感覚過敏/知覚過敏/認知過敏
  第11章「臨床心理学」
      ・フロイト~ユング~アドラー
      ・カールロジャースと森田正馬
      ・三上敦士(問診傾聴による自己肯定客観法)
  第12章「原因論と方法論をセパレートする意義」
      ・マイクロマクロパラドックス
      ・一般大衆(患者)心理と医療者心理
      ・“内的統制型ソフト論者”と“外的統制型ハード論者”の溝(認識フレームの違い)
        第13章「神経可塑性と脳弾塑性」
      ・弾性と可塑性(塑性)の違い
      ・“ニューロン=可塑性”と“脳=弾塑性”
      ・脳弾塑性誘導法という概念(弾塑性≒レジリエンス)
  第14章「BFIの未来-マイノリティインフルエンス&ライフイノベーション-」
      ・“椎間板再生~”に釘を刺した“無名コメディカルのネット記事(学会未投稿論文)”
      ・保育/教育/医療/看護/労働/介護の未来を救う“整脳”という視点
      ・脳弾塑性誘導師(臨床整脳師)という新たな国家資格創設に向けて 
  第15章「情報開示におけるレギュレーション&オーソライズ」
      ・院内および院外表示(掲示物等)
      ・紙媒体(パンフレット等)
      ・ネットならびにセミナー関連

◇BFI基礎講座(午後の部)
『BFIファーストステップ〜はじめの二歩三歩〜』

《BFI技術総論》
  第1章「非侵襲選択的統合法という概念」
      ・脳(複雑系)にアプローチする際の基本原則
      ・脳の中のソフトとハード
      ・絶対マニュアル(師匠の模範テクニック)を掲げない理由
  第2章「開発ガイドライン」
      ・普遍性と個体差(基礎医学と臨床の比重)
      ・擬似相関(見せかけの相関関係)における内的および外的交絡因子
      ・運動回路と痛み回路を同軸にとらえてはいけない理由 
  第3章「臨床ガイドライン」
      ・症例による説明手法の使い分け
      ・介入深度のセルフコントロール
      ・刺激の質と総量(相関と連関)
        第4章「検査と評価」
      ・複雑系における画像化および数値化の限界
      ・マンテストおよび自律神経測定
      ・最も重視すべき微表情(FACSとAIの可能性)
  第5章「外傷管理と回復期リハ」
      ・教科書より患者(臨床ファーストの理念)
      ・交感神経と皮膚重視のスタンス
      ・脳を知ることの意義(患肢固定や身体拘束に潜むリスク)
  第6章「難治症例と向き合う」
      ・“学習性無力感&破局的思考”VS“セルフイメージ(自己肯定感)&自己客観視力”
      ・マスキングタイプ(失感情症および失体感症)
      ・防衛機制と認知的不協和と共依存

《BFI技術各論》
  第1章「深部感覚系(関節深部感覚刺激テクニック-JPS系テクニック-)」
      ・AKA‐博田法(関節運動学と関節神経学)
      ・関節反射ショック理論(関節受容器によるFF制御)
      ・重力感作理論(重力覚-gravity sense-と関節包内自由落下運動)
  第2章「表在感覚系Ⅰ(超精密タッチ&タッチレス)」
      ・確率共鳴とウェーバーフェヒナーの法則(ロガリズム知覚)
      ・脳膚連関(脳と毛包受容器とオキシトシン)
      ・準静電界とタッチレス
  第3章「表在感覚系Ⅱ(三上式エフルラージュ)」
      ・胎内記憶(血流音と潮騒の関係)
      ・C触覚線維と接触面積の広さ
      ・“秒速5センチ”を鵜呑みにしない理由
  第4章「表在感覚系Ⅲ(皮膚回旋誘導テクニック)」
      ・皮膚滑走と筋協調性と関節可動域
      ・皮膚と重力の関係
      ・皮下組織圧と関節内圧
  第5章「触視覚統合ミラーセラピー」
      ・鏡像認知の深層(空間認知と触覚とクオリア)
      ・ラバーハンドイリュージョンと急性感覚神経細胞障害
      ・認知症に対する検査と治療(感覚間統合という視点)
  第6章「重力マインドフルネス」
      ・マインドフルネスとの違い
      ・DMNとの関係性
      ・適切な環境等
  第7章「三上式カウンセリング(自己肯定客観傾聴法)」
      ・問診傾聴の意義
      ・距離感の取り方
      ・認知症に対するフォルダ‐ファイル階層アプローチ
  第8章「三上式プライトン固定およびスキンラップ」
      ・ニューロフィクスという視点
      ・アルケア社のオルソラップ
      ・術者自身が体感することの意義
  第9章「食事療法&ファスティング(断食)」
      ・脳腸連関(潰瘍性大腸炎からパーキンソンに至るまで)
      ・オートファジー(自食作用)
      ・エピジェネティクスにおけるDNA脱メチル化(遺伝子スイッチオン)
  第10章「減断薬アプローチ」
      ・ポリファーマシーに潜む真の問題点
      ・血液脳関門と脳弾塑性
      ・コメディカルの存在意義

来年の研究会リニューアル(治療名称の変更)を控えて、今回はこれまで培ってきたBFI の総決算とも言うべきメモリアルセミナーとなります。中級者以上の会員も是非ご参加ください。