1994年 | 千葉県内の整形外科においてコメディカル有志による関節モビライゼーションの勉強会発足 |
2006年 | 関節運動学研究会(AKG)発足 |
2008年 | 関節神経学的治療法(ANT)の臨床追究にシフト |
2009年 | 関節拘縮の実態について中枢説を提唱 |
2010年 | AKG研修会において「痛み記憶の再生理論」を発表 |
2011年 | AKGの名称をBFI研究会に改称 |
2012年 | ネット上に「痛み記憶の再生理論」を公開 |
2013年 | 関節神経学-関節受容器の機能と組織学的証明-に独自の視点を加えた 『関節受容器によるフィードフォワード制御理論』を発表 |
2014年 | 地震工学における建築学の視点で捉えた人体脊椎機能-脊椎は脳を守る 骨格ダンパー-を出発点にして、椎間板の医学常識を根底から覆す新理論 『椎間板のパラダイムシフト-トランス・ファンクション理論-』を発表 |
同年 | デフォルト・モード・ネットワークにおける「境界意識仮説」を提唱 |
2018年 | 臨床ターゲットを脳に据えることで体現される「総合臨床アプローチ」という概念を発表 |
2020年 | 日本脳弾塑性学会発足 「痛みのクロスモダリティ仮説」を発表 |
2023年 | 学会名を改称(下記) 会員専用サイト:日本認知科学統合アプローチ(COSIA)学会 一般向けサイト:日本認知科学統合アプローチ(COSIA)学会 |
上記にあるとおり当会発足の嚆矢は1990年代に遡ります。理工系出身の或る接骨師が整形外科クリニックに入職して後、教科書と現実の径庭に直面したことがスタート地点。
例えば、同部位の同じレベルの骨折であっても、腫脹発赤、疼痛レベル、固定後の関節拘縮、リハビリのプロセス、そのいずれにおいても明確な個体差が…。
にも関わらず、そのような“個の違い”が何に由来するかについて書かれた文献が存在せず、そもそも医学の成書には個体差を想定した文脈がないことを覚知した一人の接骨師が、痛みの探究を入口にして認知科学の重要性、神経可塑性に替わる概念「脳弾塑性」、そしてCOSIAという医療観に逢着する足跡が、当会の沿革とオーバーラップしています。