概要

 こちらのページ(「傾聴カウンセリング」を包含する統合療法~その意義について~)の症例です。本動画の視聴前に必ず上記ページを読んでおいてください。本症例の全体像、脈絡がしっかりと把握できると思います。
 
 いかなる物理的介入にも反応しない難治性疼痛に対して、傾聴カウンセリングのみで完治させた事例…。本動画はその会話シーンを収録しています。

 1年近いタイムラグを経て、「父との死別に対する深い悲しみ」という無意識にくすぶっていたマグマを腰部の激痛発作という形で噴火させていた…、このことを本人に自覚させていく過程がリアルに映し出されています。

 事実上のグリーフケアを兼ねることになった、延べ数十時間以上に及ぶセッションの、ほんの一部ではありますが、患者が感情解放するリアルなシーンを観ることができます。

 クリニカル・コミュニケーションの一要素に過ぎない傾聴テクニック…。これを駆使するだけで、寝たきりになった重症例が回復するという事実は、ソフトペインの奥深さを知る上で、さらに認知科学統合アプローチ(COSIA)がもたらす臨床の知という観点からも極めて重要な知見です。

ハード論における痛みの原因診断

 この患者さんは整形のMRIにて椎間板ヘルニアと診断されており、保存療法(薬物管理および理学療法)が奏功しなければ「手術です」と告げられていました。また別の医療機関ではファシアが原因と言われ、他の施設では骨盤の歪み、また別のところでは「あまりに筋力がなさすぎる」と言われてきました。

 当方ではファシアにも、骨盤にも、筋力低下にも一切介入しておりません。もちろんヘルニアにも…。ただひたすら傾聴に徹して、患者さんの中に抑圧されていた感情を解放しただけです。

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