
関節7つの精密機能(目次)
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➡関節1)応力を分散させる免震機能-関節包内運動-
➡関節2)振動を吸収する制震機能-脳を守る骨格ダンパー-
➡関節3)衝撃をブロックする断震機能-関節内圧変動システム-
➡関節4)関節軟骨の神秘-“知的衝撃吸収”機能-
➡関節5)関節軟骨の神秘-驚異の摩擦係数-
➡関節6)潤滑オイルの自動交換システム-滑膜B型細胞の“受容分泌吸収”機能-
➡関節7)関節受容器によるフィードフォワード制御
番外編
➡関節は振動エネルギーを熱エネルギーに変える変換装置!?
➡膝関節の内圧は陽圧?陰圧?
PtoBにおいては、脳にアクセスすべく入口をどこにすべきか?という最重要テーマがあります。どこから信号を入れるべきか?どの末梢デバイスを重視すべきか?
本シリーズでは関節に焦点を当てつつ、関節運動学および関節神経学の知見を基に、関節受容器と脳の関係性について解説させていただきます。これを知ることで、PtoBにおける関節への介入意義がご理解いただけるものと思います。
関節は「筋肉の収縮によって動かされるだけの単なる連結装置」と、一般には思われています。しかし実際には目に見えない精巧なシステムを有する“超精密機械”と言うことができます。
ベールに包まれていた“秘密の扉”…。『
関節には建築における“
これと同じ概念が免震工学のシステムにもあります。基礎と建物のあいだに“遊び”を設けて、そこに免震装置を組み入れるというものです。その代表的なものを以下に示します。
これと同じ概念が免震工学のシステムにもあります。基礎と建物のあいだに“遊び”を設けて、そこに免震装置を組み入れるというものです。その代表的なものを以下に示します。

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積層ゴムは硬質ゴムと薄い鋼板を交互に張り合わせたもので「縦方向に強く、横方向には柔らかい」という変形特性を持っています。
続いて

人間の関節はヒンジ構造にはなっていない-固定された回転軸を持たない-ので、関節内の骨は独特の動きをします。この動きは“
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ご覧頂いたとおり関節包内運動と免震システムはとても似ています。機能的にもほとんど違いがありません。しかも“
関節包内運動のそれは冗談ではなく本当に医学の教科書に載っている正式な名称です。1970年代に関節の研究者が報告して以来、世界中の専門家の間で常識となっているものです。
建築の免震という考え方はごく最近の話ですから、時系列で言えば関節のほうが先にこの名称を使っていたものと思われます。免震を考案した耐震工学の研究者が関節包内運動を知っていたかどうかは分かりませんが、もし知らなかったとしたらあまりに奇妙な偶然の一致です。
このように人間の連結装置には現代建築にみられる免震機能がそっくりそのまま組み込まれています。人間は関節の動きの円滑さを保持するため、建造物は地震から躯体を守るため、互いに共通するシステムを創造していたのです。本当に興味深いことだと思います。
耐震工学の研究者の方へ。
「新たな免震装置になり得るかどうか分かりませんが、ご参考までに、関節包内運動にはもう一つ“軸回旋”というものがあります」

