一般向けの解説はこちらのページ をご覧ください。
BReINとは?
BReINと は脳弾塑性誘導非侵襲選択的統合法の英語名における主要な単語(B・R・e・I・N) を並べた略称です。 Eだけが小文字になっている理由は「弾塑性という概念」ならびに「BRAINとのスペルの違い」を強調するためです。
左図の通りBReIN は複数のアプローチ(技法)から成る統合療法であり、これらを構成する一つ一つの技法はBrein と表記されます。
Brein は【Brain elasto-plasticity induction】の略称
施術者は、それぞれの症例の特徴に応じて最適なBReinを選択します。 少なくとも 3つ以上、通常は 4~8個のBreinを使用します。
ヒトの脳に対して様々な手法を用いて複層的に介入する-多次元シグナルを送り込む-ことで神経回路の再編成を促した結果、脳がどのような反応を示すのかについては個体差や親和性を含め様々な交絡因子(重畳的因果関係)が想定されます。そのなかでも引き込み(エントレインメント)や確率誘導という概念は極めて重要です。
BReIN個別テクニック【Breinメニュー】
・2022年3月時点においてメニュー総数は27種あり、不定期に追加や削除といった見直しが為され、テクニックも随時アップデートされます。 ・apはアプローチの略です。
アーシングタッチ・ap 【Earthing Touched approach】
・グラウンディングやアーシングの概念の下、施術者自身がアーシングされた状態でタッチングを行う と、被験者の帯電レベルが顕著に下がることを利用した技術。 ・当ページ下部で解説動画(医療者向け)がご覧になれます。→解説ページ
アングラクション・ap 【Angraction approach】
・Anti-gravity Traction(抗重力牽引)が語源。 ・関節を天井方向に牽引する ことにより関節包内に瞬時の自由落下運動を生じさせること(微小重力環境の醸成)を目的とした技術。 ・無意識下における情報処理の空白(抗重力反射の休息)が脳弾塑性を促す。→解説ページ ・脳は予測と修正を繰り返す高機能シュミレーションマシンであり、アングラによる絶え間ないリズミカルな内圧微変動がもたらす神経応答の改変、すなわち内圧ノイズ印加による確率共振が神経回路の再編成(脳弾塑性の誘導)を促す。
インターリスニング・ap(傾聴カウンセリング) 【Interlistening approach】
・Interview-listening(問診傾聴)が語源。 ・米国の心理学者カール・ロジャーズが提唱した「傾聴姿勢」を軸に据えて、術者側の聴く力によって“気づき”をもたらす。 ・傾聴に徹する聴き手の態度が、患者さんの感情解放に繋がり 、これが脳恒常性機能不全(BD)の回復を手助けする。→関連動画 【生録!傾聴カウンセリングの実際】 →解説動画 【クリニカル・コミュニケーション】
オルファクション・ap 【Olfaction approach】
・嗅覚系に働きかける介入法。一般的なアロマテラピーでは主に植物から抽出された精油( エッセンシャルオイル)が用いられるが、当会が推奨する嗅覚アプローチは自然環境の再現性を重視する 手法。→解説ページ
スウィング・ap 【Swing approach】
・swing(揺らす・揺り動かす)が語源。 ・人間の皮膚は可聴域外の高周波音を感受(ハイパーソニック・エフェクト)したり撫でられたり揺すられたりすると、1/fゆらぎ成分を含んだミクロン単位の振動を引き起こし、これが脳を活性化させることが知られている(表皮振動効果)。 ・大脳皮質が高度に発達した人類はコミュニケーション能力を最優先した結果、動物に備わっている様々な感覚処理系を退化させる一方で体毛を失くして皮膚表面積を増やすことで外界の情報を感受しやすい、いわば“無毛のサル”になった。当テクニックは四肢を一定のリズムで揺らすことで前述の表皮振動を介して脳弾塑性を誘導する 技法。
スウィングタッチ・ap 【Swing touch approach】
・スウィング・アプローチは主に四肢を揺らすのに対し、この技法は体幹に手掌を当てがいつつ、術者自身のからだを微かに揺らす テクニック。これにより間接的に患者の身体に微かな揺らぎ振動が伝わる。
ス キンダイレクト・ap 【Skin direct approach】
・Direct contact with the skin(皮膚への直接接触)が語源。 ・術者の手を患者さんの皮膚に直に触れつつ 2種類の技法を使い分ける。関節周囲に対しては目に見えない皮膚回旋を誘導し、関節以外の部位に対しては天井方向やや頭側への滑走を誘導する。→解説ページ
スキンラップ・ap 【Skin rapping approach】
・吸湿速乾性に優れたキャストパディング(ギプスの下巻き材)によって皮膚を保護するラッピング技術 (皮膚に対する愛護的なアプローチは急性痛-ギックリ腰や肉離れ等-のコントロールを容易にする)。→解説ページ
スージングサウンド・ap 【Soothing sound approach】
・soothing sound(心地いい音楽)が語源。 ・川のせせらぎ、虫音、雨音、嵐の音、風音、ホワイトノイズといった自然音は極めて広い周波数帯域と1/fゆらぎ成分、そして豊富な倍音を含んでいる。 ・施術現場のBGMに自然音を流す ことで心身のリラクゼーションを図り、脳弾塑性の発現に有利な環境を創出する。→解説ページ
ステアテーピング・ap 【Stair-taping approach】
・皮膚の回旋滑走を考慮したキネシオテープの応用。遠位から近位に向かって蛇腹階段状に貼り合わせていく テーピング法。
ストローキング・ap 【Stroking approach】
・stroking=Petting softly(優しく撫でる)が語源。 ・主に術者の手掌を密着させて撫でるスウェーデン式のエフルラージュに対し、日本式とも言える本テクニックは術者の上肢全体を使いつつ潮騒のリズムで繊細に撫でる 技法。日本の夏は高温多湿のため原則的に夏季には用いない。
タッチレス・ap 【Touchless approach】
・人体は体表面から数十センチほどの広がりを持った準静電界に覆われている 。これは電波のように伝搬する性質がなく、人のみならず車両や物質の周りにも静電気帯電のように分布している。 ・準静電界はいわばレーダーのような役割を持ち、たとえば虫の接近などを気配として察知する 役割を担っている。 ・エンパスを含めHSP系の人々ではこうした機能が亢進している ケースがあり、通常のタッチケアに副作用のごとき不安定な経緯を示すことがある。 ・本テクニックはそうした感受性の強い方のために開発された、文字通りタッチレス、すなわち触れない技術 。
チャッティング・ap 【Chatting approach】
・chat(おしゃべり)が語源。 ・オランダの臨床実験によりトークセラピー(会話療法)がうつ病の自殺率を低減させる ことが示されている。本テクニックは従来のトークセラピーに含まれるシリアスな会話を避け、より適度な距離感を維持する軽易な会話療法。
ニューロフィクス・ap 【Neurofixed approach】
・Neuro-fixationが語源。 ・「関節拘縮の実態は主動作筋と拮抗筋の同時収縮 である」という脳原因論に基づき、関節拘縮を起こさせないことを主眼にした機能性固定装具(三上式プライトン固定)。→解説ページ
ニーヒール・ap 【knee-heel approach】
・knee(膝)とheel(踵)が語源。 ・ヒトが感じるくすぐったさの正体は小脳の予測と触覚入力の時間的ずれであることが分かっている。本テクニックは膝と踵にそれぞれ“接近する刺激”と“遠ざかる刺激”を同期させることで小脳回路に働きかける ことが想定される。→解説動画(youtube)
HMO・ap 【Happy memory output approach】
・Happy memory(幸せな思い出)が語源。 ・ハッピーメモリーすなわち幸福の記憶を引き出すカウンセリング技法。「これまで生きてきた中で、すごく楽しかったこと、嬉しかったこと、感動したことなど、あなたの幸福ランキングを発表してもらってもいいですか?では1位から3位くらいまで…、どうぞ…」 ・英国ケンブリッジ大の研究で、幸せだった経験(出来事)を思い返すと、1年後のうつ病リスクが有意に低下することが分かっている。
Pリダクション・ap 【Polypharmacy risk reduction approach】
・Polypharmacy risk reduction(多剤併用リスクの低減)が語源。 ・中高年とくに高齢者のポリファーマシー(多剤服用による害)に対する注意喚起 を本人または家族に促すカウンセリング。→解説ページ
フードリング・ap 【Foodling approach】
・Food counselingが語源。 ・脳腸相関に関わる様々な最新医学に基づき 、腸内環境を改善させるための具体的な戦略を提案(個人の体質とのバランスを重視)。 ・最新の栄養学を踏まえつつ、食生活に関わる酸化・糖化・炎症の問題 からミトコンドリア、NMN、ケトン体革命(脂肪燃焼系へのエネルギーシフト)に至るまで様々な次元を網羅した食事指導。小麦の問題をはじめ各論の視点からはIBSやUC、リーキーガットやSIBOにおけるFODMAPも含めた総合フードカウンセリング 。 ・ブレノスタシス(脳内環境維持)を守護するグリンパティック系においてオートファジーを介したエピジェネティックな変化を起こすことを目的にしたファスティング(断食) についても、その相性を見極めて助言。
フラクシッドタッチ・ap 【Flaccid touched approach】
・flaccid paralysis(弛緩性麻痺)が語源。 ・術者の手指を極限まで脱力した状態(麻痺のごとく力の抜けた手)で患部に優しく触れる技術。 ・カナダで行われているマトリックス・リパターニング(外傷患部の圧電構造に生じる流動電流がヒトの手による触刺激によって正常化される) を日本人の繊細な感覚でアレンジ。→解説ページ
プランター・ap 【Plantar approach】
・足底に対して直接的または間接的に振動刺激を加える技法 。一般に足底への介入は強刺激系が多くを占める中、当テクニックはリズミカルかつ繊細な信号(タッピング系)を脳に持続入力させるテクニック。引き込み効果の高い ことが臆断される。
フレームヒーリング・ap 【Flame Healing approach】
・炎=Flameが語源。 ・1/fゆらぎ成分を含む炎のゆらぎを見る療法 。視覚入力による脳弾塑性誘導法。 ・1/fゆらぎはヒトの心拍変動、小川のせせらぎ、木漏れ日、蛍の点滅など生物を含めた自然界の至るところで観測される(音響学ではピンクノイズと言われる)。 ・脳内振動子の研究ではニューロンのスパイクに1/fゆらぎが含まれることが分かっており、当会は脳内振動子が外部1/fゆらぎと共鳴すること(引き込み) によって脳弾塑性の発現が促されると推考している。→解説ページ
ヘデアー・ap 【Headair approach】
・Head&Hair(頭部&毛髪)が語源。 ・頭部へのタッチングおよびタッチレスならびに毛髪への微刺激 を融合させた技術。
ミラータッチング・ap 【Tactile synchronous mirror therapeutic approach】
・鏡像認知錯覚を利用する従来のミラーセラピーを進化、発展させた手法。 鏡をはさんで左右異なる刺激を加えると視覚と触覚の統合処理に“補完”の機能が働く(触視覚クロスモーダル効果)。これを利用して神経回路の再配線を促す テクニック。→解説記事 →解説動画(youtube)
ラブライト・ap 【Rub-write approach】
・Rub and Write(こすり書く)が語源。 ・認知症に対する検査法「スマヌ法」は被検者の背中に文字を描き(検者が指先で文字の形をこする )、これを正確に言い当てられるかどうかを診る方法だが、これは同時に認知症そのものを改善させる効果がある。 ・認知症のみならず、幼小児の発達障がい(当会は発達個性と呼称している)や脳卒中後遺症に対しても有効。
リングタップ・ap 【Ring tapping approach】
・術者の脱力した両手において中指、環指、小指の背側(爪母)を被験者の当該部位に添えつつ、輪(リング)状にした母指と示指でつまみ動作(指同士のタッピング)を繰り返すことで皮膚を介した間接的なリズム刺激を脳に入力 させる技法。引き込み効果が高い。→解説ページ
レジリエンス・ap 【Resilience approach】
・心理学におけるResilience(回復力・逆境力)を高めることに主眼を置いたカウンセリング 技法。 ・全ての物事には光と陰があるが、ネガティブな出来事に対して陰の側面を注視するマインドセットはレジリエンスを低下させる。そこで普段から光の側面を見出すマインドセット(光の解釈実践法)に転じることでレジリエンスを高めようとするカウンセリング。 ・自己肯定感および自己効力感に主眼を置きつつ、決して押し付けにならない配慮が重視され、原則インターリスニング(傾聴カウンセリング)と併行して行われる。→関連動画【レジリエンスとタッチング~コロナ禍が暗示したオフラインの重要性~】
レヴィテーション・ap 【Levitation approach】
・自分の身体が重力から解放されて徐々に浮かび上がる様をセルフイメージする瞑想法。重力版マインドフルネス。
パルスフルネス 【Pulsefulness approach】
・重力マインドフルネスに続く新たなマインドフルネス。自身の頸動脈と橈骨動脈の2か所を同時に触れて、2つの脈の同期性(脈のリズムの一致)に意識を集中させる手法。
一般向けの解説はこちらのページ をご覧ください。
BReiNテクニックの全てを体感できる個人セッション
BReINの技術体系は定期セミナー(さいたま市で隔月開催) において断続的なアップデートが為されています。 セミナーでの実技演習では初参加者に対してインストラクターがマンツーマン指導させていただいておりますが、「個人的にBReINを体感してみたい」というご要望、リクエストにお応えするため、実技体感のマンツーマンセッションを行っております。 ご興味のある方は以下のボタンからお入りください。