例えば…

 初診時の患者さんの状況が「パッシブ」「クローズ」「情報✖」「ネガティブ」だった場合、その予後予測はカッコ内の数字にあるとおり1であり、施術者との親和性が極めて低く、「通院が続いたとしても良好な関係を築くことはむつかしい」と臆断されます。

 リアクション・チャートの右端にある数字は、臨床予測値を示しており、Clinical prediction scoreの頭文字をとって「CPS」と言います

 相対医学においては個体差という次元は最大限考慮されるべきものであり、同時に施術者と患者さんの親和性(相性)という視点が含意されます。

 そういう意味において、ある程度の予後予測が可能になると、臨床に潜在するストレスが軽減されます(ストレス・リダクション)。これは医療者と患者さんの双方に益をもたらし、その後のクリニカル・コミュニケーションを円滑にします。

 とくにホリスティックな視点を持つ総合臨床や統合療法の現場では、施術者のメンタリティ維持に直結する“お守りチャート”ですので、是非ご活用なさってください。

チャートの説明および実際の使い方

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 本チャートの利用に際しては、施術者がソフト論を理解していること、問診や傾聴に相応の時間をかけることが可能な環境にいることなどが前提となりますので、その点はご留意ください。
 
 「アクティブ」…患者の表面的な印象として、会話が弾むタイプ(積極的に話してくるタイプ)。
 「パッシブ」…会話に消極的なタイプ。
 「オープン」…自分の内面を披瀝できるタイプ(相応の内観力があって自分の気持ちを表現できるタイプ)。
 「クローズ」…自分の内面をしゃべらないタイプ(自分の気持ちを表現しない、あるいはできないタイプ、自己開示に抵抗感を持つタイプ)。
 「情報〇」…施術内容について事前にウェブサイトなどで知っているケース。あるいはそういった情報を積極的に知る姿勢があるケース。
 「情報✖」…施術内容について何も知らないケース。あるいは情報取得に対して後ろ向きなタイプ。
 「ポジティブ」…施術後の感情がどのように現れたかといった次元。理学所見の変化に拠らず、本人の喜び感情や満足感が現れたケース。
 「ネガティブ」…施術後の反応が悪いケース。理学所見が改善したにも関わらず喜び感情が出ない場合(メラビアン徴候→造語一覧)を含む。
 「カッコ内の数字」…施術者と患者の親和性を10段階で評価。カッコ内の数字には通院頻度や通院中止等は含意されない。

施術に満足してすぐに中止するタイプおよび施術に満足して効果も実感した上でメンテナンスとして続けるタイプもいれば、反対に回復を実感できないにも関わらず通院を続けるタイプなど、結果は様々なバージョンに分かれるわけだが、本チャートにおけるCPSはあくまでも施術者と患者の関係が比較的良好、あるいは安定性のあるものになるかどうかを示している

 つまり施術者にとって、その患者がストレスフルなタイプになるのか、ストレスフリーなタイプになるのかを予測するチャートだとご理解いただきたい。

 実際の応用編としては、掲示板でのこちらの記事をご参照いただければと思います。