CRPS(RSD)
動画ページ【定期セミナー講演】「外科手術後の術創部に対するタッチング〜ルーチン化することの意義〜」10分
概要 外科手術は腹腔鏡下に象徴されるように、より低侵襲なアプローチがトレンドになっています。同時に術後の入院日数も総じて短縮傾向にあるわけですが、しかし術創部に対する看護ケアにはまだまだ改善の余地が残されています。そ […]
動画ページ【定期セミナー講演】「取り外し可能なテーピング軟性固定~突き指バージョン~」12分
概要 外傷管理において、患者の通院頻度は非常に重要です。しかし、全ての患者が医療者の思惑通りに通院してくれるとは限りません。なかには初診の1ヶ月後にひょっこり現れたりするケースがあります。 事前にそういう事態が予想さ […]
動画ページ【定期セミナー講演】「採血によるパニック発作が「正中神経損傷後のCRPS(RSD)」と誤診された症例〜アナフィラキシー鑑別&アドレナリンとノルアドレナリンの違い~」①~②全37分
採血時の針刺し事故に関しては、いわゆる本物と偽物があり、後者の場合、実際には神経損傷には至っておらず、痛みの正体はソフトペインであるケースがほとんど。パニック発作あるいはこれに準ずる脳の誤作動によってソフトペインが生じ得るメカニズムを知っていて、かつ心身統合の臨床経験値を持つ医療者であれば、誤診のリスクは最小限に抑えられるが、ハード論の現場ではそうしたリスクが常に潜在している。「痛み=ハードペイン」という固定観念および先入観が、いかに危ういものであるか…。筆者は整形勤務時代、子供の橈骨骨折の治療に際し「ボキッ」という整復音を聴いた母親が、自分の腕に痛みを感じたという事例を経験。皮膚兎錯覚(cutaneous rabbit)やラバーハンド・イリュージョンの実験で証明されているように感覚の転移は現実にある。とくに共感力の高い人(エンパス)では、こうした幻の痛みを感じてしまう現象が起きやすく、傾聴カウンセリングを行う現場においては、そうした過去の体験談を知る機会が少なくない。
動画ページ【定期セミナー講演】「5歳児の医原性CRPS(RSD)の臨床像(父親がグーグル症候群/母親が発達個性/本人はギフテッド)」①~②全35分
染色体異常や運動過剰のない健康体の園児に対して、ゴミ箱診断の極みとも言える、疲労骨折という通常あり得ないラベリングを施すことで患者をCRPS(RSD)にさせてしまった。
脳に行き着いた経緯~全ての始まりはCRPS(RSD)だった~
資格取得後、最初に勤めた整形外科で、いきなりCRPS(RSD)の難治例や絞扼性神経障害(entrapment neuropathy)の症例に遭遇し、以来どういうわけか数多のCRPS(RSD)、末梢神経疾患と対峙してきま […]
CRPS(RSD)の基礎知識
CRPSは複合性局所疼痛症候群(Complex regional pain syndrome)の略称で、RSDは反射性交感神経性ジストロフィー(Reflex sympathetic dystrophy)の略称。本学会がCRPS(RSD)という表記を採用している理由は世界疼痛学会(IASP)がCRPSという診断名を確立する以前、臨床現場で長く使用されていた旧い病名「RSD」が現在も使用されることがあるから。歴史的には末梢神経損傷後に生じる灼熱痛をカウザルギーと呼んだのが始まりで、その後神経損傷がないにも拘らず同様の症状を呈するケースが発見され、この両者において交感神経の異常活動とこれに起因する組織の萎縮が見られたことから反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)と呼ばれるように。その後、交感神経の問題が必発でないことが分かり、同様の症状を呈する疾患群を総称して「CRPS」と呼ぶように。
NDN(非シナプス性拡散性神経伝達)とは?
一般に脳内の情報伝達はシナプスを介した信号のやり取りだと考えられています。 しかし、1990年代にBach-y-Ritaという研究者がNDNという新説を発表し、シナプス伝達以外の可能性を示唆しました。 NDNとはnonsynaptic diffusion neurotransmissionの略で、直訳すると「非シナプス性拡散性神経伝達」となります。 これはVolume transmission(拡散性伝達)-ホルモンにみられる液性調節と細胞外液での三次元的な信号の伝達という特徴を有し、ニューロンに依らない非シナプス性すなわち拡散性の情報伝達様式-のひとつです。
2018年8月26日BFI技術研修会プログラム「①骨折実験②胎内記憶セラピー③失感情症のCRPS(RSD)④総合臨床という概念⑤異臭症
骨折実験報告-骨折させる目的で、自らの足趾に重いガラス板を落下させ、その直後にセルフBFIを行い、痛みや腫脹がどのように変化したのかを詳細報告!今回の実験で分かったことはBFIは打撲や捻挫のみならず、骨折における二次痛(無髄C線維が秒速90㎝という低速で伝える第二波の痛み)までをも見事なまでに抑える効果があるということ。
さらに二次痛の発生を抑制する手段として、C触覚線維を賦活化させるべく撫でる刺激よりも、ひたすら患部を覆うように触り続ける(圧迫という趣意ではなくただ触れるだけ)というような“静止持続的な刺激”のほうが二次痛を防ぐ効果が高かったことが分かりました。この事実は外傷性の痛みはC触覚線維を経由して島皮質後部を活性化させるよりも、毛包受容器を介して中脳灰白質でのオキシトシン分泌とそれに続くセロトニン活性を促したほうが効果的であるということを示唆しています。
そして二次痛の抑制はその後の回復に想像を絶するほどの好影響を及ぼすことも…。これまで