脳弾塑性とは何か?(医療者向けの解説)
脳弾塑性とは「脳の自己回復力(レジリエンス)」と「神経回路の再配線化(リパターニング」の両者を表す用語です。 →脳弾塑性とは何か?(一般向けの説明) コンテンツの残りを閲覧するにはログインが必要です。 …… Log In […]
脳に行き着いた経緯~全ての始まりはCRPS(RSD)だった~
資格取得後、最初に勤めた整形外科で、いきなりCRPS(RSD)の難治例や絞扼性神経障害(entrapment neuropathy)の症例に遭遇し、以来どういうわけか数多のCRPS(RSD)、末梢神経疾患と対峙してきま […]
関節は振動エネルギーを熱エネルギーに変える変換装置!?
関節7つの精密機能(目次).➡関節1)応力を分散させる免震機能-関節包内運動-➡関節2)振動を吸収する制震機能-脳を守る骨格ダンパー-➡関節3)衝撃をブロックする断震機能-関節内 […]
膝関節の内圧は陽圧?陰圧?
関節7つの精密機能(目次).➡関節1)応力を分散させる免震機能-関節包内運動-➡関節2)振動を吸収する制震機能-脳を守る骨格ダンパー-➡関節3)衝撃をブロックする断震機能-関節内 […]
7)関節受容器によるフィードフォワード制御~関節反射とは何か?~
三上理論「TypeⅠ(ルフィニ小体様受容器)が安静時に常に活動している理由は重力加速度すなわち静的加速度を検出しているからであり、運動時に反応するのは動的加速度を検出しているからである。他方、TypeⅡはパチニ小体様であることから、主に振動を検出するセンサであることが類推される。手掌、足底に見られる径3~4mmにまで達する大型のファーター・パチニ小体は典型的な振動感知器である。
6)潤滑オイルの自動交換システム-滑膜B型細胞の“受容分泌吸収”機能-
#関節液 #注入と排出 #分泌 #バランス #脳脊髄液 #眼房水 #蛇口開きっ放しの法則 #内圧調整 #B型細胞 #一人二役
5)関節軟骨の神秘-驚異の摩擦係数-
関節7つの精密機能(目次).➡関節1)応力を分散させる免震機能-関節包内運動-➡関節2)振動を吸収する制震機能-脳を守る骨格ダンパー-➡関節3)衝撃をブロックする断震機能-関節内 […]
4)関節軟骨の神秘-“知的衝撃吸収”機能-
関節7つの精密機能(目次).➡関節1)応力を分散させる免震機能-関節包内運動-➡関節2)振動を吸収する制震機能-脳を守る骨格ダンパー-➡関節3)衝撃をブロックする断震機能-関節内 […]
3) 衝撃をブロックする断震機能-関節内圧変動システム-
関節7つの精密機能(目次).➡関節1)応力を分散させる免震機能-関節包内運動-➡関節2)振動を吸収する制震機能-脳を守る骨格ダンパー-➡関節3)衝撃をブロックする断震機能-関節内 […]
関節2)振動を吸収する制震機能-脳を守る骨格ダンパー-
関節7つの精密機能(目次).➡関節1)応力を分散させる免震機能-関節包内運動-➡関節2)振動を吸収する制震機能-脳を守る骨格ダンパー-➡関節3)衝撃をブロックする断震機能-関節内 […]
関節1)応力を分散させる免震機能-関節包内運動-
関節7つの精密機能(目次).➡関節1)応力を分散させる免震機能-関節包内運動-➡関節2)振動を吸収する制震機能-脳を守る骨格ダンパー-➡関節3)衝撃をブロックする断震機能-関節内 […]
痛み記憶の再生理論(後編)
小脳が制御する運動プログラムの一部がシャットダウンすると同時に、痛み記憶の激甚再生を引きおこす。これこそがぎっくり腰、四十肩の激痛発作である。初発のぎっくり腰は痛み記憶が極大形成(フェーズ・シーケンス)された瞬間と考えられる。急性腰痛の9割が治療せずとも自然回復すると言われているが、これは小脳にまたがる一部運動プログラムのシャットダウンとそれに続く再起動だと考えれば説明がつく』
痛み記憶の再生理論(前編)
人間の動作パターン(運動プログラム)は小脳もしくは前庭核に保存され、無意識下で制御される。幼少時からの痛み体験の連続-些事の積み重ね-はケガの大小に関わらず、痛みの体験・記憶として脳内に残る。このとき感情を統合する神経回路に何らかの変化が生じると小脳における信号伝達の輻輳がおこると同時に運動プログラムのエラーが発生し、過去の体験・記憶を基に予測制御の形で感覚を統合する“補完”の働きにより、痛み記憶が再生される。すなわちエラー状態にある運動プログラムと痛み記憶とのリンクが生じる
絶対医学から相対医学へのシフト❶〜SDGs+M(医療版SDGs)という視点~
「絶対医学から相対医学へのシフト」シリーズ❶〜SDGs+M(医療版SDGs)という視点~❷〜ワクチン集団接種について考える~❸〜運動器外来におけるミスリード“絶対矯正”~❹~線形科学と非平衡開放系の同時併存はあり得ない~ […]
【2021年4月18日】定期セミナー
終了 過去のセミナー動画 https://www.youtube.com/watch?v=wI29ghveYqA https://www.youtube.com/watch?v=vhmQu0_673s&t=26s […]
CRPS(RSD)の基礎知識
CRPSは複合性局所疼痛症候群(Complex regional pain syndrome)の略称で、RSDは反射性交感神経性ジストロフィー(Reflex sympathetic dystrophy)の略称。本学会がCRPS(RSD)という表記を採用している理由は世界疼痛学会(IASP)がCRPSという診断名を確立する以前、臨床現場で長く使用されていた旧い病名「RSD」が現在も使用されることがあるから。歴史的には末梢神経損傷後に生じる灼熱痛をカウザルギーと呼んだのが始まりで、その後神経損傷がないにも拘らず同様の症状を呈するケースが発見され、この両者において交感神経の異常活動とこれに起因する組織の萎縮が見られたことから反射性交感神経性ジストロフィー(RSD)と呼ばれるように。その後、交感神経の問題が必発でないことが分かり、同様の症状を呈する疾患群を総称して「CRPS」と呼ぶように。
NDN(非シナプス性拡散性神経伝達)とは?
一般に脳内の情報伝達はシナプスを介した信号のやり取りだと考えられています。 しかし、1990年代にBach-y-Ritaという研究者がNDNという新説を発表し、シナプス伝達以外の可能性を示唆しました。 NDNとはnonsynaptic diffusion neurotransmissionの略で、直訳すると「非シナプス性拡散性神経伝達」となります。 これはVolume transmission(拡散性伝達)-ホルモンにみられる液性調節と細胞外液での三次元的な信号の伝達という特徴を有し、ニューロンに依らない非シナプス性すなわち拡散性の情報伝達様式-のひとつです。
第2回(8月30日)日本脳弾塑性学会定期セミナーのご案内
神経回路の同期現象の臨床応用-引き込み(エントレインメント)-を学ぶ前に知っておくべき皮質のγ振動および海馬のθ振動そしてグリアアセンブリについて.脳塑会が今後追究していくメインターゲットについて-脳の中の“振動子”の正体に迫る-
10月22日BFI技術研修会のご案内
変形性関節症(OA)は脊椎動物のほとんどに見られることが分かっていますが、例外的に逆さまにぶら下がるコウモリやナマケモノにはほぼ生じないと言われています。これは重力による垂直荷重の圧縮力を受けないからだと推論されます。
また重力と免疫システムに関わる研究によれば、実験的に重力を変化させると免疫記憶機構(メモリーT細胞と抗体親和性成熟)の働きやサイトカイン(インターロイキン17A)の産生、および抗原感作されたリンパ節のIL-6遺伝子の発現にも影響を及ぼすことが分かっています。こうした基礎医学上の知見を踏まえ、以下の内容について講義いたします。
①“重力感作”というものが関節の変形因子を考える上でいかに重要な視点であるか。
②関節変形におけるRAとOAの違いをどう捉えるべきか。
③BFIにおけるJPS系テクや重力マインドフルネスは“重力減感作療法“と言い換えることができること、およびその理由。
6月23日BFI技術研修会のご案内
#アクセルとブレーキの踏み間違い #交通災害 #脳疲労 #JPSテクニック(アングラクション) #脳情報処理の空白 #関節包内自由落下運動 #関節に対する天井方向への牽引 #無痛 ◆日時 2019年 6月23日(日 […]
10/21一般講演会「痛みとは何か?-その深淵なる世界-」の概要報告
外傷に引き続いてCRPS(RSD)が発症してしまうと、多くの医療者はハードペインという思い込みから逃れることができず、ソフトペインという視点を持つことができない。痛みは境界意識のゲートが開くことによって生じる言語化され得ない情動出力反応。
2018年8月26日BFI技術研修会プログラム「①骨折実験②胎内記憶セラピー③失感情症のCRPS(RSD)④総合臨床という概念⑤異臭症
骨折実験報告-骨折させる目的で、自らの足趾に重いガラス板を落下させ、その直後にセルフBFIを行い、痛みや腫脹がどのように変化したのかを詳細報告!今回の実験で分かったことはBFIは打撲や捻挫のみならず、骨折における二次痛(無髄C線維が秒速90㎝という低速で伝える第二波の痛み)までをも見事なまでに抑える効果があるということ。
さらに二次痛の発生を抑制する手段として、C触覚線維を賦活化させるべく撫でる刺激よりも、ひたすら患部を覆うように触り続ける(圧迫という趣意ではなくただ触れるだけ)というような“静止持続的な刺激”のほうが二次痛を防ぐ効果が高かったことが分かりました。この事実は外傷性の痛みはC触覚線維を経由して島皮質後部を活性化させるよりも、毛包受容器を介して中脳灰白質でのオキシトシン分泌とそれに続くセロトニン活性を促したほうが効果的であるということを示唆しています。
そして二次痛の抑制はその後の回復に想像を絶するほどの好影響を及ぼすことも…。これまで
2017年(H29年)12月3日研修会プログラム
高齢者の陳旧性アキレス腱断裂では、個々のADLや運動能力レベル、基礎疾患等を鑑みて、断裂部の癒合ありきという従来の治療方針に拘泥することなく「脳の認知機能を回復させることに重点を置く」ことで良好な予後に至る場合のあることが、今回の症例で確認されたことになります。