PCR検査~条件付き確率&感度と特異度の違い~
PCR検査の結果をどのように受けとめるべきか 研究用途として開発されたPCR検査は、そもそも「臨床診断に使ってはならない」という当初の原則が無視され、パンデミック下において世界標準となりました。 PCR検査の結果に対 […]
自己相反とアンビバレンスの違い
個人の思いがねじれて脳のエネルギーバランスが崩れると痛み回路が賦活されやすい(→ソフトペイン)。この際の「思いのねじれ」は、感情と理性の葛藤を意味しており、先述したアンビバレンスとは異なる状況。たとえば「本当は…したいけれど、でも…できない(するわけにはいかない、してはならない)」「本当は…したくないけれど、しかし…やらねばならない」のように真の思いと決断のあいだに乖離が生じる状態です。このように真の思い(真情)と思考や論理が相反する状態を自己相反と呼びます。
リアクション・チャートによる臨床予測スコア(CPS)の活用について
例えば… 初診時の患者さんの状況が「パッシブ」「クローズ」「情報✖」「ネガティブ」だった場合、その予後予測はカッコ内の数字にあるとおり1であり、施術者との親和性が極めて低く、「通院が続いたとしても良好な関 […]
動画ページ【定期セミナー講演】「ファシア性ハードペインに対する動的時間軸による考察」全24分
概要 胸痛と息苦しさを訴えて受診した症例について、その興味深い予後を報告し、ファシア理論と整形でのトリガーポイント注射の違いについて解説。 さらに講師自身が「これぞまさしくファシア由来の侵害受容性疼痛!?」を体験。そ […]
動画ページ【定期セミナー講演】「麻痺所見と変換症の関係性~整形と精神医学の統合に向けて~」①~③ 全60分
#下垂足 #腓骨神経 #総腓骨神経麻痺 概要 当会はこれまで長きにわたってハード論における神経学的検査の矛盾を指摘してきました。画像所見と神経学的所見が完全に符合する症例は極めて少ないという事実関係は、多くの現場で直 […]
動画ページ【定期セミナー講演】「北新地ビルやふじみ野の事件に学ぶ~施術者自身を守る視点~」全8分
2021年12月と翌年1月、続けざまに起きた両事件はいずれも患者さんに寄り添う地域医療の要(善良な医師)が犠牲になるという痛ましい出来事でした。この事件を契機にメンタルヘルスの現場において、診療スタンスの萎縮が生じており、結果的にこれがどのような影響をもたらしていくのか、患者と医療サイド双方の視点から潜思すべき状況になっています。
動画ページ【定期セミナー講演】「引き込み(entrainment)による臨床効果~NHK映像資料の供覧~」①~② 全46分
概要 日本語としてのエントレインメントは様々な分野で使われています。例えば不整脈に対するペーシングによって発現する現象、発達心理学における母子相互の同調現象などが知られていますが、脳科学におけるエントレインメントは、生 […]
動画ページ【定期セミナー講演】「オンラインカウンセリングの実際」全13分
マスクニケーションが医療者に与えるストレスの大きさを再確認する経緯。カウンセリングにおいて、以前はオフラインの優位性を紹介していましたが、コロナ禍にあってはオンラインの高い有用性-相手の顔が見える状態でのコミュニケーションというものがいかにストレスフリーであるか-が判明。
なぜ“弾塑性”なのか?❷~可塑性(plasticity)&可鍛性(malleability)との違い~
欧米が牽引する可塑性や可鍛性という概念には、弾性(自律的に回復する力)という視点が含まれておりません。可塑性という概念に欠けている弾性(回復力)という次元を組み合わせることで、脳改変のプロセスをより的確に表すことになるのではないか。
解剖ビデオを観る理由
“皮膚トーヌス”というインスピレーション グンター・フォン・ハーゲンス博士によるプラスティネーション(人体の輪切り標本)を見たのは、今から25年前(1995年)、上野の国立科学博物館で開かれた「人体の世界展」に足を運ん […]
【2022年8月21日】定期セミナー
終了 会場大宮ソニックシティ501会議室会場住所埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5開催日時2022年8月21日(日) 13:30~17:30費用 ◇一般【40,000】 ◇シルバー会員【30,000】◇ゴールド会員【 […]
動画ページ【定期セミナー講演】「発達個性の臨床」①~④ 全115分
身体症状症(旧身体表現性障害)や病気不安症(旧心気症)、さらに昔はヒステリーの範疇にあった変換症(旧転換性障害)などが、次元の異なるラベリングをされて通り過ぎている。我々医療者が気づいていないだけで、実際は相当数に上る患者さんたちが…。こうした方々に白衣ラベリングが為されると、本人も医療者も真の病態に気づけないまま事態が遷延化し、治療ベクトルがあらぬ方向に。
動画ページ【一般講演会】「BFIとは何か?」①~⑥ 全140分
2018年4月22日に開催された一般講演会『究極のタッチケア“BFI”とは何か?』を収めた動画です。当会の前身BFI研究会時代の講演ですが、非常に示唆に富んだ知見が数多く語られており、ソフト論入門編としても必聴の講義となっておりますので是非ご視聴ください。
施術者自身のレジリエンスを高める意義
医療センターに転医したその患者さんを見舞った際、「お前のせいで人工関節になった。これからの私は“障害者”扱いになるそうだ。お前のことは絶対に許さない。土下座して謝れ」と言われ、私は泣きながら病室の床に額を押しつけました。実は、それまで医療から離れたいと思ったことが何度もありまして…。実際一度目は完全にリタイヤして軽井沢に引きこもって小説家になる夢を追いかけました。文学賞落選を繰り返す“連戦連敗”に心が折れそうになりましたが、30分近く土下座を強いられていたあのときは完全に心が折れました
動画ページ【定期セミナー講演】「食事療法の最新医学~フードリングの基礎~」①~⑦ 全204分
AGE(終末糖化産物)と酸化/糖化/炎症のメカニズムをはじめとする栄養学の基本、牛乳の問題、糖尿病におけるグルカゴン革命、ミトコンドリア革命、ケトン体革命などを取り上げつつ、シュガーバーニング(糖質燃焼系)からファットバーニング(脂肪燃焼系)へのエネルギー代謝シフトの重要性について講義しています。本講演の第2弾(小麦の問題、リーキーガット、SIBO、FODMAP等々)は鋭意準備中です。
なぜ“弾塑性”なのか?❶~無意識に宿るレジリエンス~
レジリエンスは心理学における概念ですが、生体が持つホメオスタシス(生体内部環境を弾力的に維持するシステム)もまた広義の意味でのレジリエンス-肉体次元における回復力-と捉えることができます。このとき脳という特殊な環境に焦点を当てると、“ブレノスタシスという視点が浮上します。
関節反射ショック理論〈本編②〉~微小関節反射ショックと遅発性ハードペイン~
関節反射ショックが脊柱に起こることは想定しにくいわけですが、ただし、外力の性質(強さ、方向、加速度等)や頻度によっては「微小関節反射ショック」が発生する恐れがあります。
微小関節反射ショックとは「関節トーヌスの瞬間消失に伴う関節包内での組織間衝突に伴う侵害受容器の反応レベルが低く抑えられた現象」を指します
痛みのクロスモダリティ仮説~機能的結合性(functional connectivity)という視点~
共感覚については「文字を見て色を感じる」といった書記素色覚が有名だが、これ以外にもスペアミントティーの味にガラスの手触りを感じたり、嬰へ(F♯)の音に鮮やかな緑色を感じたりするなど、様々な事例が報告されている。
健常者であっても、共感覚というシステムを潜在的に持っており(その一例が冒頭に挙げたスマウンド)、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のLadan Shams博士も「脳は個別の専門領域の集まりで、相互作用をしないという考えはもはや採用できない」と語っている。
【2022年6月19日】定期セミナー
終了 会場 大宮ソニックシティ501会議室 会場住所 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5 開催日時 2022年6月19日(日) 13:30~17:30 費用 ◇一般【40,000】 ◇シルバー会員【30,000】◇ゴ […]
動画ページ【定期セミナー講演】「ファクトフルネス~感染症とウィルス~」①~④全80分
ファクトフルネスの視点から新型コロナの総括を論じています。最初にファクトフルネスの概要を説明し、人類の感染症との闘いの歴史を総覧した上で「ウィルスとは何か?」について講義。ウィルスの長期的戦略について語ったシーンは奇しくも未来を予言していた!?…。弱毒化についてはまだ確定できる時期、状況ではないのでなんとも言えない…。テレ東の豊島さんによる解説も紹介。本動画によって医療者として最低限必要なウィルスの知識は網羅できる。
動画ページ【生録!傾聴カウンセリングの実際・不登校症例(ネット依存・ゲーム障害・HSC&発達個性)】①~② 全37分
あなたの気持ちを尊重しますよという態度を明確にしつつ、本人の思いに寄り添う傾聴テクニック。大学病院の診断「境界例」に反し、当方の見解は「HSC&発達障害」。HSCはHSPタイプの子供を意味します。本当に今という時代、子供たちの発達はある一面において早熟で、また別の一面では未塾という相反する状態が併存している。障害ではなく、個性として捉えるべき…、なので私は発達障害という言葉は使いません。“発達個性”という概念が大事なんです。
絶対医学から相対医学へのシフト❹~線形科学と非平衡開放系の同時併存はあり得ない~
非平衡開放系はあくまでも非線形科学の管轄であって、線形科学とのあいだに親和性はありません。線形科学と非平衡開放系は水と油のような関係なのです。したがって線形科学を基盤に持つハード論が、最終的に非平衡開放系たる生命システムについて合理的な総括、道筋を示すことは論理的に不可能と言っていい…。これは当然の帰結です。人間はマシーン(機械)ではないのですから。ところが、画像情報に依存した白衣ラベリング(ハード論による痛みの原因診断)が人類のペインリテラシーを根底から狂わせてしまっている…。
動画ページ【生録!傾聴カウンセリングの実際・寝たきり腰痛重症例(HSP)】①~② 全40分
いかなる物理的介入にも反応しない難治性疼痛に対して、傾聴カウンセリングのみで完治させた実録場面を収録。1年近いタイムラグを経て、「父との死別に対する深い悲しみ」という無意識にくすぶっていたマグマを腰部の激痛発作という形で噴火させていたことを本人に自覚させていく過程がリアルに映し出されている。事実上のグリーフケアを兼ねることになった数十時間に及ぶセッションの、ほんの一部ではあるが、患者が感情解放するリアルなシーンを観ることができる。
動画ページ【患者向け教材ビデオ~認知の壁を乗り越えて頂くための最強ツール~】①~③ 全90分
主にNHKが放映した番組を軸にして、脳と痛みの関係および脳膚相関、さらにBReINの実際(セミナー動画等)などを紹介した患者向け教材ビデオ。総じてテレビという情報媒体の影響力は強力ですので、我々が個人の言葉で100時間解説するより、テレビを1時間観ていただいたほうがよほど患者の理解は深まる。国民のペインリテラシーを向上させるためには、テレビというツールは欠かせない。
動画ページ【定期セミナー講演】「なぜ“総合臨床”なのか?~柔整アイデンティーと当会の裏テーマ&肩鎖関節損傷に対するBReIN」①~③ 全57 分
当会の会員が上腕骨顆上骨折Ⅳ型(末梢が後方に飛んでいるタイプ)を無血整復させたのを受け、外傷管理の在るべき姿と柔整アイデンティティについて講師の私見を披歴。さらに柔整と整形の複雑な関係性、先進諸国の中で日本の整形だけがハード論偏向の画像診断を続けている理由などを考察。
関節反射ショック理論〈本編①〉~肘内障の実態に迫る~
外力の強さや関節肢位等の条件が重なると、関節トーヌスの瞬間消失に伴って関節包内での組織間衝突(例えば骨頭と靭帯の衝突)が発生すると同時に、その衝撃を感知した侵害受容器によるハードペインが生まれる。この現象を「関節反射ショック」と呼ぶ
関節反射ショック理論〈序章〉~関節機能障害と痛み~
基本的に関節反射ショックは数秒あるいは数十秒以内に回復する。これが小児の腕橈Jに発生したとき、その際の運動回路のプログラムエラーが小脳や前庭核に保存されてしまうと反復性の肘内障(いわゆるクセになるタイプ)になる。同様のメカニズムが膝ロッキングでも包含されている
【2022年4月17日】定期セミナー
終了 会場 大宮ソニックシティ501会議室 会場住所 埼玉県さいたま市大宮区桜木町1-7-5 開催日時 2022年4月17日(日) 13:30~17:30 費用 ◇一般【40,000】 ◇シルバー会員【30,000】◇ゴ […]